茜さす、帰路照らされど
北海道、日本の国土面積約2割を占めるこの大地は、圧倒的な景色、美しい風景、そして豊かな食の恵みで人々を魅了してやまない。
そんな北海道の現実を、出張で過去数年間に渡って関わった上で自分なりに解析してみたいと思う。
北海道では、ほぼどの地域に宿泊しても一律で課される「宿泊税」がある。 その使途については、地域社会および北海道経済の発展に資する観光振興施策に充てると説明されている。
しかし、ここ数年仕事で度々北海道を訪れているものの、 公共施設のサービスは以前と大きく変わらず、基本的な設備であるごみ箱すら設置されていない場所も多い。
道路に目を向けても、補修跡がかえって路面を荒らしている箇所が散見され、補修が追いついていない状況が続いているように思える。
道路や公共施設といった基盤整備は自治体だけでは賄いきれず、国が国費を投入して抜本的に改善しない限り、公共サービスの向上は難しいと思っている。
そもそも税金が上がったことでサービスが良くなったと実感できる例はほとんどない。
例えば「たばこ税」。値上げは続いているにも関わらず、喫煙スペースや分煙施設などのサービスは増えるどころか閉鎖される場所が多い。
今話題の「消費税」。増税されても一般会計に組み込まれるため、「社会保障の為」と説明されているが、実際はどこの何に使われているか細かく追うことは特別会計ではない以上極めて難しい。税率何%になれば将来の不安は解消されるのでしょうか…
増税には行き過ぎた供給を抑制する効果があるとされるが、北海道はインバウンド需要によって辛うじて支えられている印象が強い。にもかかわらず宿泊税という増税(税の新設)によってその需要を自ら減らしたいかのように映る点に矛盾を感じた。
全国でも財政が厳しい都府県が多く、増税・公共サービスの削減などがすすんでおり、北海道はその一歩先を行っているように行く度に思ってしまう。
インバウンド需要がひと段落したとき、財政面でも公共サービス面でも日本の最先端の課題を抱えている北海道がどのような状況になってしまうのか、今後も機会があれば見守っていきたいと思う。


